製造部・メタルの中村です。
私は入社して38年になります。その長い年月の中で、当社は設備や製造方法など変化してきました。そこで今回は、少し昔話をしたいと思います。
私は、入社してメッキという部署に配属になりました。穴を開けた銅張積層板に、無電解と電解の銅メッキを付ける工程です。当時はゴム手袋に長靴、防水の前掛けという装備で、製品を治具に取付け、薬品洗浄、水洗、メッキ槽への投入、電流値・時間設定など、すべてを手作業で行う、ザ・町工場でした。
また、銅張積層板にNCマシンで穴を明けるのですが、そのデータは紙テープに穴を開けたもので、それを機械にセットして加工をしていました。紙テープのデータには保管場所があり、必要な時に持ち出して使用するため、場所と手間がかかっていました。
そして年月を経て、メッキ設備は手動から半自動、自動へと変わり、NC穴明け工程は専用の工場ができて加工機も増え、データは通信で送れるようになりました。その他の工程も、自動化、デジタル化が進み、製品のグレードも上がっていきました。
そして3年ほど前に、グループ会社であった中山理研と統合することとなり、そのタイミングで私は30年以上携わってきた基板製造から、中山理研の業務であるメタルマスク製造へ異動となりました。私の知らない分野でしたが、モノ作り、加工作業としてなじむことができました(ステンレスをレーザー加工機で加工します)。
今年になり、統合の効果を活かすため、メタルマスク製造の工程を本社工場に移設しました。この移設により、他部署との連携、支援、多能職などを進め、生産性の向上や効率化など統合の効果を発揮できるようにしていきます。
これからも変わっていく事があると思います。また、思いもよらない変化や、新規事業などを始める事もあるかもしれません。これからは、変化と共に進化できればと思います。