社員のブログ

  • クリーンルーム清掃にダイソン掃除機を使ってみました。

    2025年02月14日

    こんにちは。品質保証部の可知です。

    プリント配線板製造において、異物対策と設備・環境の維持管理はとても重要です。特にクリーンルームは、一定のクリーン度の維持のため、独自の清掃方法をしている協力会社さんも多いです。

    今回、当社の準クリーンルームにダイソン掃除機を導入しましたので、その紹介をしたいと思います。

    クリーンルームは、専用の真空掃除機を使用しなければ、吸い込んだ粒子をまき散らしてしまう恐れがあります。しかし、それら掃除機は、高価で本体も大きなものが多く、現場から「使いづらい」との声が挙がっていました。

    当社では、クリーンルーム内に多くの設備やラック等があり、異物は作業者の動線から離れた設備の角や壁周辺に溜まることが多いです。さらに、コンベアの下などは、製品から脱落したインク片やドライフィルムのチップなどが溜まりやすい場所となります。

    床の清掃は、主に粘着ローラー(コロコロ)を活用しますが、上記の場所に溜まった異物は清掃し難いという状況でした。また、掃除機を保管場所から取り出してコンセントを差して・・・というのも、生産に忙しい現場からすると手間がかかります。

    そこで、気が付いたときにさっと持ち出して使えるダイソン掃除機が目に留まりました。「0.3μmまでの粒子を99.97%カットできる(メーカー公表値)」ということで、これなら準クリーンルーム内で使えるのではないかと。

    当社で製造しているリジット基板に関していえば、不具合で問題となる異物は5μm以上の粗大粒子となりますので、フィルターの性能的には十分です。そこで、まずはレジスト工程で試験的に使用してもらっています。

    導入したばかりではありますが、現場の担当者からは好評を得ています。特に、設備の隙間に溜まった異物を除去するのに効果を発揮。製品ラックの鉄粉除去にも役立ちます。コードレスというのが使い勝手が良いですね。(写真をご参照ください)

     (ラックのキャスター周り)

    (製品ラックの清掃)

    (設備の駆動部周辺)

    今後も異物対策に向け、取り組みを継続していきたいと思います。

    掃除は、汚れてからやるんじゃない!汚れる前にやるんだ!の心構えを生産工程に伝えていきます。

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