当地も少しずつ春の訪れを感じられるようになってきました。

さて、まだ冬の寒さを感じていた先日、当社の生産工程の一部設備を新規購入及び入替を実施致しました。新旧の設備ともに台湾メーカー製で、旧型（以下：彼）は２３年間（約四半世紀）も頑張ってくれていました。

彼が当社に鎮座した時と私の入社は略同時期で、同期でもありますので感慨深いものがあります。売られていくわけではなく、やがて鉄などの素材として生まれ変わるのですが、搬出の際は、頭の中でドナドナ♪が流れ、本当に淋しい気持ちになりました。

彼をきれいに送り出したいと丁寧に掃除をしたつもりでしたが、搬送時に角度が変わると汚れが残っている箇所もあり、何か申し訳ない気持ちにもなりました。

さて、前後致しましたが、下記の写真は新型を現地（台湾）へ出向き、最終確認をしている様子です。　

略仕様通りに仕上っており安心しましたが、軽微な修正箇所もあり、やはり現地現場に勝るものはないと痛感するとともに、その修正箇所に対する対応（速度、内容）にこそ、安心感を頂戴しました。

また、修正箇所はもとより、改善提案とした項目（治具）をも同時に対応して頂けたことは、本当に感心といいましょうか感銘致しました。

そんな対応をして頂ける理由を夕食時にお聞きしたところ、１）日本代理店の担当者のお人柄、誠実さ、２）２３年をも長期に渡って使用して頂いたことへの感謝、の二つが大きな理由とのことでした。

理由を聞き、私も逆の立場でありましたら、営業窓口が信頼でき自社製品を大切に扱って頂けているのであれば、きっとそのような気持ちになるであろうと、そして、その気持ちはビジネスや国境を越えて人がつながる共通項であると思いました。

そして、コロナウィルスの影響を危惧しましたが、予定通りに新型が到着しました。

当社は今５０周年、旧型同様に彼も四半世紀それ以上に我々とともに、お客様の期待にお応えすべく、頑張ってくれるかと思いますし、こちらもメーカー様への感謝の意を込めて、旧型以上に彼を大切にしていきます。

（統括本部　林 隆）