先日、今年の第23回大正村掃除に学ぶ会の反省会がありました。その反省会に参加された先生初め役員全員から、今年の大会は、中学生が前に出てくれたことで、今までにない盛り上がりとなり、来年の大会が今から楽しみになったとの意見が多く出されました。
特に、これまで多くの大会に参加してきた外部の参加者からも、今までにこのような大会は見たことがない、との意見が寄せられました。
何が違ったのか、それは、「参加」と「参画」の違いです。
長い間、私たちは、中学生には、トイレ掃除の経験をしてもらうことを目的に、参加をお願いしてきました。しかしながら、今回は、明智中学校の伊藤校長の意向もあり、中学生にも主催者の一員となって、大正村掃除大会運営に参画してもらうことにしました。
具体的には、大会前に全校生徒に掃除の話を聞いてもらい、当日は、昼食の会場作り、配膳係り、司会、各トイレへの案内役、デルマシールド塗布、ストレッチ体操等々の役割を担ってもらいました。
このように、中学生に運営に入ってもらったことで、一人としてふざけるような生徒もなく、自分たちがやっているとの気概を持って参加者を迎えてくれました。
一方、大正村役員の人たちも、日本大正村への観光客が激減している中で、大正村村立の基本ともいえる「来村した人たちに心の温もりを持って帰っていただく」ことを、子供たちと一緒にできたことで、原点に返ることができ、その喜びは大きなものがありました。
今回、中学生が運営に参画したことで、これまでの大会とは大きく違い、次への展望が生まれました。このことは、会社経営においても同じだと思っています。
ナカヤマ・グループは、社員の自主性を大切にし、社員の意見を尊重する経営だったと思いますが、大切なことが欠けていました。それが、参加と参画の違いです。
参画とは、決めた事に責任を持って取り組むことであります。決めた事、要望に対して、誰かがしてくれるのではなく、自ら責任と義務を持ってこそ達成できることを、今回の中学生参画の大会運営から学びました。
これからの拡大秀観塾は、本当の意味での「参画型」にし、社員みんなが当事者となって、共に会社をよりよくしていけることを願っています。
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