「三つ子の魂、100まで」と昔から言われています。人間は生まれた瞬間から置かれた環境をまるで吸い取り紙で水を吸い上げて行くように身に付けていきます。このことで基礎的な思考回路、情緒回路を形成し、「性格形成の基本」が出来上がるとも言われています。
確かに、孫たちを見ていると、まだ三歳になっていなくとも、どこで覚えてのかと思う程のことを話しますし、日常生活の基本動作を親顔負けに真似していくことに驚きます。
そこで今回は、私たち夫婦が子育てをする時に、将来、勉強好き(仕事好き)で、人にやさしく前向きに育ってほしいと思い、心掛けてきたことをお伝えします。
1)早起き、挨拶、履物揃えを大切にして生活の規律をつくりました。早起きは活力ある父親像を作り、「おはよう」「ありがとう」「履物を揃える」ことで、相手を思いやる家庭のルールをつくることができました。
2)夫婦仲良く、愚痴、不平不満を控えました。夫婦ですから、時には口論したり嫌なことがあったりしますが、その時は、いち早く寝ることにしました。勿論、仕事の話題が多かったと思いますが、前向きな話を多くしてきました。その効果は大きく、子どもたちも、仕事好きな大人になりました。
3)本を大切にしました。私は、どこに行くにも本を持ち歩き、本屋にもよく行きました。勿論、女房も、子ども達に本の読み聞かせをしていました。また、子どもの本読みにも付き合いました。このお蔭で、子ども達も本が好きになり、自立心が出来て、自ら進路を決めて歩んでいきました。
4)神仏を大切に、毎朝、お参りをしてから出勤しています。私たちがこうして幸せに生活できるのも、祖先様のお蔭であり、大きな力に守られていることへの感謝の気持ちを伝えたく、神仏を大切にしています。そのお蔭で、家族みんなが仲良く助け合ってくれています。
これらのことを親が習慣づけて行くことで、子ども達は、当たり前のこととして無意識の内に身に付け、人柄を作り上げ、人生をつくっていくようです。
ただ、一つの失敗談は、私はお父さんと呼ばれたかったのに「パパ」と呼ばれ、女房はママと呼ばれたかったのに「お母さん」と呼ばれるようになりました。それは、何故でしょうか?
ここに総てのヒントがあります。