~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • ありがとうは、幸せを呼ぶ言葉

    2016年06月01日

    先日の事です。ナカヤマ・グループの運動会があり、中国実習生8名も参加してくれました。実修生たちは、親元を離れて、中には子供を親に預けて、日本に働きに来ています。その様な中で一生懸命に働いている姿は、日本人が見習わなければいけない程です。

    そんな実修生たちに、日頃から、何かの都度、よくしてあげたいという思いでいるのですが、今回の運動会の時も、うどんの屋台が出ていましたので、みんなに食べてもらおうと、事前にお金を渡しておきました。後から聞いたところ、みんなとても喜んで食べていたとのことで、大変嬉しく思いました。

    しかしながら、運動会の終わった数日後、会社で実修生に顔を会わせた時、気になって「うどん、どうでしたか?」と聞いたのですが、ピンとこない返事でした。よくよく考えみると、お礼を言う習慣に慣れていないようでしたので、「この子たちを、例え、小さな事であっても、『ありがとう』とお礼の言える子にして中国へ帰してあげること」が出来たなら、きっと幸せな道を歩むことができるだろうと思いました。

    思い起こせば、私の母親は常に「ありがとう」「ハイ、いいですよ」の言葉を大切にしていました。それは、母親が貧しい中で育ってきたこともあり、人から小さな親切をしてもらえたことが、殊の外、嬉しかったようで、どのような人に対しても、とてもやさしく接していました。このような母親の下で育ったこともあり、私も知らない内に「ありがとう」をよく言うようになっていましたが、このことが、いいご縁をつくり、人生を大きく開いていくような気がしております。

    人間は、相手に喜んでもらえた時に、自分自身も喜びを感じるように出来ている。だから、相手から「ありがとう」と言って感謝されると、もっとしてあげたい、との思いがわいてくるものです。

    たかが「ありがとう」の一言ですが、次から次へと幸運を呼び込んでいくキーワードだと思いました。もしあの時、「社長、うどんありがとう」と一言言ってくれたならば、次は、何で喜ばせてあげようか、と思うものです。

    このことは、実習生に限らず、今、多くの日本人も豊かな生活に慣れてしまい、すべてが当たり前になり、感謝の心を忘れてしまっているのが現状ではないかと思います。

    感謝の心を忘れた人は、相手の欠点に目が行き、その後、不満に変わって常にイライラし、自らよき縁を遠ざけて不幸への道を歩んでいくこととなります。

    「ありがとうは、幸せを呼ぶ言葉」を今一度、かみしめてみてください。

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