日本は、数年の内に、過ってない厳しい時代に入っていくものと思います。これまでのように国が助けてくれる時代ではなく、その苦難を国民が背負う時代になり、これまでの生き方が問われ、自ら襟をたださなければならなくなります。
そのためにも、今年は一日も早い体制づくりの年となります。今年の動きで会社の将来が決まります。
日本は、何が起きるか分からない時代に入った。
その1)日本の財政破綻が迫っている
日本は、1000兆円と言う膨大な借金国となってしまいました。家計に例えれば、実収入が、年間400万円なのに、毎年500万円を借入れ、年に900万円を使い、借金は1億円に膨らみ、もう銀行も親戚も貸してくれないところまで追い詰められた状態です。そこで金利が上り始めたら、税収の多くが国債の金利支払いに回り、日本の財政は破綻します。
その2)ヨーロッパ諸国の財政問題の影響が世界に広まる
ギリシャの財政破綻から金融不安が高まり、貸している国々、銀行への影響は計り知れず、数年前のリーマンショック不況の再来が心配されます。
その3)当面、円高が止まらない
1ドル77円、1ユーロ99円と円が高く、日本の輸出産業の受ける打撃は計り知れないものがあります。例えば、数年前ならば、一台の車を輸出して、100万円を得ていたはずが、今では77万円しか得られないと言うことです。その為に、採算割れが続き、海外調達、海外進出が急速に進み、日本の産業基盤の製造業が大打撃を受け、その影響が総ての産業に広がります。
どうなるのか -厳しい時代の始まり-
私達は、置かれている経済環境に対しては、それを受入れるしかありません。はっきりしていることは、来年以降、消費税を初め増税路線が強化され、税収を増やし、歳出縮小政策が取られることです。その為に、年金制度を初めとする社会サービス(公共投資も含む)は低下し、国民の可処分所得は減って、お金が使えなくなります。
一方、当面、円高は続きますので、輸出の縮小、採算割れした国内企業の整理淘汰が進み、失業者が増大し、生活困窮者が社会問題化してきます。外部環境がますます厳しくなります。
どうすればよいのか -ピラミックス成長理論が活きてきます-
日本は、元来資源のない国でありながら、立派な国づくりをしてきました。それは、他国の人たちが羨む「日本人の勤勉性と道徳心」にありました。
今回も天皇陛下は、東日本大震災の被災者の方々に対して、「被災者が様々な悲しみや苦しみを抱えつつも、決して取り乱すことなく、強い連帯感を持ち、互いに助け合って困難を乗り越えようとしていることが感じられ、そのことを非常に心強く思いました」と話されました。
どのような組織であっても、崩壊は内部から始まります。どのような困難に遭おうとも、内部結束が大切であり、助け合い、譲り合うことが大事です。
厳しい経済環境であればこそ、一人一人の人間性向上(人に好かれる自分づくり)と仕事能力向上(ワンランク上の仕事挑戦)が力となり、私達が目指すピラミックス成長理論の4段目へ上れます。未来に向かって一歩前進(お金儲けから、人儲けへ)しましょう。