ナカヤマ・グループでは、2ヶ月に一度、推薦図書を提供し、読書感想文をお願いしております。推薦図書は無料で、感想文の提出者には手当まで支給しています。
1)思考能力の退化が、急激に進んですることへの危惧。
この二十年に渡るデジタル情報化の進展は、便利で効率のいい社会にしてきました。しかしながら、私たちの頭脳は、便利なデジタル機器に依存し、使われなくなり退化し始めています。
例えば、簡単な計算も計算機に頼ってしまい、暗算が出来なくなりました。ドライブの時も、カーナビに目的地を入力するだけで迷わず行けるようになり、地図帳を調べることがなくなりました。そして、資料を作成する時も、自分の頭で考えるのではなく、検索して必要資料を呼び出し、簡単に資料が作成できるようになりました。
そして、これからは、ロボットに悩みや質問を問いかけるだけで、感情までも呼び込んで、応えてくれる時代となると思います。
このように、自分の頭を使い、悩み、考え抜くことが苦手となり、デジタル機器依存症が急増していきます。
ただし、イレギュラーな事が発生した時、又は、機器が故障した時、それらの人たちはパニックになります。そして、冷静に考えられなくなった人たちが感情をコントロール出来なくなり、「切れる人たち」が急増し、多くの社会問題を起こしていくと思います。
では、どうしたら、それらの危険を回避できるか。それは、日頃から、自分の頭を使い、自分なりに考え、まとめ上げていく訓練を続けることです。その一番の方法は「読書」であり、その「感想を書く事」だと思っています。
2)将来、社員の子供たちが、勉強好き、仕事好きな人になってほしいから。
私たちは、無自覚の内に日本語を話すようなったように、幼児期に育った家庭環境から受ける影響は、生涯に渡り影響を与えます。三つ子の魂百まで、の例えの通りだと思います。
今、自宅に真っとうな本が置いていない家庭が増え、親も子も、大半の時間を、テレビやゲームを楽しんでいる家庭が増えているようです。それでいて、子ども達を本読みや勉強好きにしようと思っても、それは無理だと思います。
思考能力を高め、勉強好きな子供を育てるには、まず親が本を読み、そして、子育ての中に本読みを入れていく環境をつくることです。
このことは、私自身、実践してきたことであり、私の体験からも確信を持って言えることです。本当の財産づくりは、よき家族づくりだと思っています。