先日、千葉掃除に学ぶ会で、事例発表の場をいただき「掃除実践１３年。人生も会社もよくなりました」とのテーマで話をさせていただきましたが、「掃除と人生」の中で、問題への取組み方について、述べさせていただきます。
掃除大会に行きますと、前もって決められたトイレで、配属された見知らぬ人たちと共に掃除をします。そのトイレが、例えどのように汚れていようと、メンバーに、どのような人がいようと素直に受入れ、与えられた道具でもって最善をつくすことが、暗黙のルールになっています。
そして、当初は、見も知らない人たちであったとしても、掃除が終わるころには旧知の仲のように笑顔が交わせるほどになります。その感動をかみしめたくて参加する人たちも多くいますね。
私たちの身の周りでは、日頃いろいろな問題が起きますが、トイレ掃除からのヒントは一杯あります。
まず、第一に、問題が起きたら、その問題から逃げるのではなく、素直に受け入れること。第二に、その状況をしっかりと見て、自分の持っている条件をフルに活かし、あの手、この手を使ってみること。そして、第三に、自分一人で問題を解決しょうとするのではなく、仲間の人たちにも協力を求めてみたらどうでしょうか。そうしたら、問題がテーマとなって、トイレ掃除と同じような達成感が生まれるものと思っております。
そのポイントは、問題から逃げるのではなく、トイレに素手を入れた勇気を思いだし、問題に手を入れてみたら、案外と簡単に解決できることがあるものです。
