・ 今年は、とても厳しい経済環境となります。
地球温暖化問題が進行する中、原油高、株安、円高と波乱にとんだ年となり、私たちの経営と生活を直撃する問題が多々発生、物価もデフレからインフレとなり、同時に景気後退が進行する様相をていしております。
このように、私たちを取り巻く環境は、今までにない厳しい状況となり、生き残り競争がより激化していくものと思っております。
・ 掃除は、環境を整え、その中のすべての「いのち」を再生してくれます。
特に、私たちのような加工業を営むものは、材料が高騰したからと言っても、すぐにお客様が値上げを認めてくれるような状態ではありません。むしろこのような中にあっても値下げ競争が止まらないのが現状です。
この現状をふまえて、弊社が出来る事は、経営のポイントと言われる「人・物・金・時間・空間・情報の最大効率」を上げていくことしかありません。つまり、今ある条件を最大限に活かして、お客様の要望にどう応えていける会社となるか、だと思います。
この間、私たちは、全員で早朝掃除を徹底して行ってきました。その結果として、職場環境の整備、設備の保全整備、仕事の前段取り、安全性の向上、不良率の低下等の改善を生むことが出来ました。これらのことは、すべて社員一人ひとりの協力があってこそ出来てきたことであり、その基本は「人」にあります。しかしながら、これからの時代は、もっと厳しいことが要求されてきます。
・ 一人ひとりの心の持ち方が問われる年。
昨年、ある二つの中学校で、連続して掃除大会を経験しました。共に県下の大規模校であり、学校側から請われての掃除指導でした。一校では、大変疲れ、不満足で、まとまりのない掃除大会となりましたが、もう一校では、大変楽しく、満足感もあり、すべてが光り輝いているように感じました。
その大きな違いは、生徒さんの取組む姿勢でした。最初の学校では、無理にやらされている雰囲気がありありと感じられ、後者の学校では、自分たちで学校を美しくしたい、という雰囲気が伝わってきました。
同じ環境下であっても、一人ひとりのこころの持ち方で、その経過も、結果も大きく変わってきます。この経験から、どのような条件下となろうとも、こころを一つにした集団こそが、問題に冷静に取り組むことができ、内なる力を最大限に発揮させ、周囲の人たちからの支援も得られ、明日への活路を開いていくものだと強く思いました。