現在、日本人の平均寿命は、男性78歳、女性85歳となり、世界でもトップクラスとなってきました。そこで、80歳を深夜の24時として人生を考えてみました。
今年57歳となった私ですが、人生時計で見ますと、後6時間のみ残された、夜の6時です。もう3/4の人生時間があっと言う間に立ってしまいました。
思えば7時から仕事を始め、8時に結婚し、午前中は仕事に追われ、女房は子育てに追われ、昼から鍵山秀三郎さんと出会い掃除を教えていただき、掃除をベースにした経営を続けてきました。そして、掃除を通じて会社もよくなり、友人も全国に広がってきました。
そして今、夜を迎えようとしていますが、過ぎ去った時は速いものです。「終わりよければ、総てよし」、ではありませんが、過去にどんなにか苦しいことがあっても、今が充実していると何か幸せを感じるものです。
そこで問題なのは、これからの6時間をどう過ごすかで、私の人生が決まると思います。それには、老年になっても、生きるパワーを失うことなく、元気でさようならを言える生き方を探すことだと思いました。
最後まで生き切るパワーの源は、お金を溜め込むことでもなく、勲章を求めることでもなく、「人の喜びづくりを楽しみにした生き方」にあるのではないかと、鍵山相談役を見ていて思うようになりました。
後世の人たちによい生き方としての見本を残していくことこそ、次への世代の人たちへの大きなプレゼントであり、新しい生命として生き続けていくような気がしています。その時に、いただいた生命が喜んでくれるものと思います。