最近、意識的に会う人に、『今、幸せですか』 と聞くことがあります。そうすると大半の人が、一瞬けげんな顔をされ、「不幸ではありませんが、まあ幸せですかね」と言われます。そこで、今月は私なりに「幸せ」について整理してみました。
幸せな人の共通項は、今を感謝している人であることもよく分かりました。現状に不満を持ち文句を言っている人たちは、素直に今を認めようとしません。
今を感謝して受け入れている人は、他と比較をしたり、自己を卑下することもなく、自分の分をわきまえてみえます。そして、今を素直に受入れ、今与えられているものに感謝し、持てる条件をよいことに活かしてみえます。そして、その楽しみを自分だけのもにすることなく、縁ある人たちにも分け与えようとされています。
私たちは、一人では社会生活をすることが出来ません。縁ある人たちとの人間関係が良好であることが、幸せの大きな条件です。そのようなことを気づかせてくれるのが、トイレ掃除だと思っています。
私たちは、よく学校のトイレをお借りして掃除をしますが、まず、どんなに汚れていても気持ちよく、そのトイレを受け入れます。次に、準備された掃除用具と集まってくださった人たちとで、今ある条件を最大に活かして掃除をします。そして、二時間掃除をしている内に、トイレが美しくなるに従い、人間関係も旧知の仲のようになりますから不思議です。このようにトイレ掃除は、よき環境をつくり、よき人間関係をつくり上げるものです
どんなに苦しいことがあっても、よい人間関係さえあれば、力を一つにして立ち向かうことが出来ます。そして、よい人間関係は、今まで気が付かなかったような些細なことまで感謝して見られるようになり、共に活かしていく工夫がうまれます。
幸せとは、日々を感謝している人ではないでしょうか。その意味でも、心の持ち方を大切にしたいと思っております。
