自民党安倍総理大臣は、不況脱却の期待に応えるため、再生政策として、大規模な金融政策、機動的財政政策、経済成長戦略を発表しました。
そして、その為の大胆な金融政策として、大規模な公共投資、経済支援を行い、経済成長率2.5%、インフレ2%を目標に、大借金をしてお金をばら撒く政策に出ました。
この政策は、グローバル大企業、公共関連大企業の救済に、その目的があるように感じます。その為、臨時赤字国債発行で公共投資を増やし、かつ円安にして、韓国と同じように輸出企業の収益力を回復させ、経済力を再生していこうとしているようです。
しかし、その反面、輸入品の物価高と消費税増額は、国内産業と国民にしわ寄せが行きます。ある意味、安倍総理の三本の矢は、当面の不況感を打開するには有効なカンフル剤にはなりますが、もし景気回復が出来ないときは、大変な事態を招くものと思っています。
さて、ナカヤマグループの「三本の矢」の説明をします。我がグループの「三本の矢」とは、「掃除と秀観塾(人材教育)と改善活動」です。この20年間、特に掃除と秀観塾に力を入れて取り組んできました。
掃除の本来の目的は、「ただ単に美しくするだけではなく、その物が本来持っている、よさを引き出す」ことにあります。そして、教育の目的は、「どのような人にも素晴らしい能力があり、各自の能力の可能性を引き出し、人間的魅力と仕事能力を高めて、十分に仕事をしてもらいたい」という思いを持って続けてきました。
この掃除と教育の成長の道すじを、「ピラミックス成長理論」と示して今日まで行ってきましたが、確かに、職場もきれいになり、マナーも人間関係もよくなってきたものの、まだ私たちが期待していたピラミックスの四段目には上がることが出来ず、三段目で停滞しています。その原因は、掃除と秀観塾を繰り返すだけの平面的な活動となっているからだと思います。
会社の土壌となるよき風土は、掃除と秀観塾で十分に作られてきました。今年からは、その土壌に、素晴らしい花を一つ一つ咲かせる「改善活動」を行ったならば、ナカヤマグループは次への成長への道を歩むことができると確信しています。
いよいよ、「掃除と秀観塾(教育)と改善活動」の三本の矢を束ね、前に進む時がやってきました。