先日、岡崎の中学校で掃除大会が開催され、久し振りに11名の女生徒さんたちと一緒に掃除をしました。
その時の会話は、 「わー汚い、臭、こんなトイレ入れない。」「素手でするの最悪。私できない。」 「本当は来たくなかったの。あんたやってよ。」「なんで、なんで」と、とても騒がしいスタートとなりました。キャアキャア騒いでいる中で、私がトイレの中に手を入れてこすりだしたら、みんな目を一点にし黙ってしまいました。
そして、それぞれがトイレのわだちのような汚れをサンドメッシュでこすり、汚れが面白いように取れだすと、今度は、「田中さん」「田中さん見て」とあちらこちらから声が上がり、その後は、黙々と時間を惜しむように作業に入っていきました。トイレ掃除が終わった時、最初の顔付きとは月とスッポンのくらいの違いで、「ヤッター」と歓声を上げておりました。
そして、体験発表では、私のチームから3名が出て「トイレ掃除は素晴らしい体験でした。みんなでやれてよかったし、トイレが輝いているのを見てこころが輝いているような気持ちになりました。」と感動的な感想を言ってくれました。
私たちは、嫌な事、面倒に事、自分に不利なことに出会うと、世の中が悪いとか、相手が悪いとか、問題点を指摘したりして問題から目をそらし逃げてしまうことが多々あります。しかし、汚れたトイレと同じで、そのままでは何も解決することはなく、むしろ汚れがひどくなるばかりだと思います。
「手を入れる」ことをしないかぎり、現況は変わらない。