9月9日夜10時、トイレ掃除の活動が、NHK全国ネットにて放映されました。Voice@ヒューマンという番組での、「トイレ磨きで、心をみがく」と題する特集でした。今回は、先日、仙台で開催された「日本を美しくする会 全国大会」に参加した若者と、横浜の中田宏市長を中心に、名古屋の運送会社の女子運転手や、ニューヨークヤンキースの松井選手らが、トイレ掃除から得られた体験を語っていました。
その中で、鍵山相談役が「トイレ掃除に取組んでいると、自分でも分からなかった、自分の長所、美点が顔を出してくる」と話されているのを聞き、なるほどと思いました。
松井選手も、もし母校の監督が掃除を徹底して指導していなかったら、今の松井選手はいなかったかもしれません。中田市長も、掃除道の鍵山さんとの出会いがなかったら今があったでしょうか。中田宏さんとは10年以上のお付合いをしていますが、ゴミの中田と言われるぐらいにゴミ問題に真剣に取り組み、掃除に熱心でした。
先日も、金沢掃除に学ぶ会へ行きましたが、参加していた学生の大半が、高校、中学のバスケット部員でした。その中心となるのが、七尾高校の生徒で、この数年、県下でも優秀なバスケット部となり勝ち進んでいるとのこと。その秘密が、「部員全員によるトイレ掃除」とのことでした。そして、そのことを知った小将町中学校のバスケット部が、この数年、トイレ掃除に取り組み、これまた優秀校に変身したそうです。そして、そのことを知った近隣5校のバスケット部が、今年の金沢掃除に学ぶ会へ参加し、自分磨きを始めました。
また、ビートたけし氏の記事の中に、「なぜ、自分が作った映画、番組、絵が、これほどまでに評価されるようになったのか。好き勝手に生きてきましたので、人より能力があるとは、自分でも思えませんでした。ただ、今日を振り返ってみて思いあたることは、若い頃に師匠から『トイレをきれいに掃除しろ』と言われてから、三十年間、ずっとトイレ掃除を続けてきたことしか思いあたることはありません。」と述べていました。
トイレ掃除は、「場を活かし、人を喜ばせ、自己を成長させる」不思議な力を持っていますが、まさにこの功徳だと思う昨今です。