~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 新しい時代に入ります、挑戦あるのみ

    2010年01月01日

    一昨年秋のリーマンショックから始まった世界不況は、日本にも大きな傷跡を残しながら、今年を迎えることとなりました。

    そして今、アジアが新しい時代を迎えようとしています。この1月1日から、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易協定(FTA)が本格的に動き出し、両国・地域間での貿易の大半の関税が撤廃されます。このことで、総生産(GDP)約540兆円、人口規模約19億人の巨大な共通経済市場が誕生し、東南アジアは、いよいよ中国主導で新アジアの時代に入ろうとしています。日本はどのようになっていくのでしょうか。

    今後、アジア経済圏が拡大していく中で、産業のすみ分けが進み、日本も産業構造の大変革期に入っていきます。そして、最適地生産、最適地販売の流れから、日本の製造業の海外移転が急速に進み、国内の空洞化は止められない状況となっていくと思われます。その理由は、3つあります。1つ目は、アジア諸国の賃金格差です。高校卒の初任給を比較すると、日本16万円、台湾7万円、中国2万円、ベトナム1万円です。2つ目は、コンピューター制御設備・情報機器の充実です。これらにより、もう熟練者がいなくても、大半の仕事が出来るようになりました。3つ目は、各国のインフラ整備です。

    しかしながら、19億人、540兆円の巨大市場は、日本にもビジネスチャンスを作り出していくものと思われます。それは、中国と東南アジア諸国の内需拡大と生産設備投資の拡大です。確かに、日本から多くの企業の海外進出が加速しますが、同時にその生産設備を支える国内の産業機器・電子部品部門も忙しくなっていくものと思います。

    この産業機器・電子部品部門には、必ずプリント配線基板が使われますので、この分野を担うお客様を、今後、東海神栄電子工業は最も注目していきます。

    その為、昨年来、この路線に沿い、中小ロット・多層板の品質向上を計るべく多額の設備投資をしてきました。この方向は間違いないと思いますので、あとは挑戦あるのみです。そこで、下記の提案をいたします。

    第一に、お互いに助け合い、1人3役を目指し、仕事効率・納期対応力を高めましょう。
    第二に、掃除を徹底して行い、設備の保全と環境整備を行いましょう。
    第三に、決められたルールは、必ず確認して守りましょう。
    第四に、職場単位での改善活動を行い、身近な小さな改善を積み重ねましょう。
          クレームは、必ず改善テーマにしましょう。

    人も会社もレベル(人間的魅力と仕事能力)を高めていけば、必ずチャンスは増えます。逆にレベルを上げる努力をしない人や会社は、チャンスを無くして行きます。

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