~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 日々の掃除は、改善を生み、人のやさしさを育む

    2006年06月01日

    この14年間早朝掃除を続けてきましたが、最近、感じることがあります。それは、「日々の掃除は、改善を生み、人のやさしさを育む」と言うことです。 

    今回は、その良い例を紹介いたします。東海神栄第一工場に、勤続23年のベテラン社員の漆平さんがいます。漆平さんは、筆を持たせたら天下一品の腕前で、勤勉実直な社員ですが、少々ガンコ一徹な面もあり、わが道を行くタイプで損をしていました。

    その漆平さんが、職場の若手社員が職場改善を積極的に行い、パソコンで事例発表しているのを垣間見て、突然、社内勉強会に積極的に出席するようになり、パソコンと改善活動に取組み始めたではありませんか。それも若手に教えをもらいながらの悪戦苦闘。

    そして、先月、「Vカット作業効率UP&未加工品混入防止策」と題して、パワーポイントを駆逐して、その成果を堂々と発表いたしました。その成果、未加工品混入がゼロVカット作業効率が81%UPとなりました。

    そして何よりも嬉しかったのは、部下で女性のSさんを思う気持です。Sさんは、リュウマチに悩みながら不自由な体で普通の人の半分程度の動きしかできません。見ていても痛々しい感じで、とても通常の仕事が出来る状態ではありませんでした。そのような社員であっても、Sさんを仲間として受け入れ、普通の人に負けないような仕事が出来る環境づくりに努め、見事に目標を達成したことです。

    日々の掃除を率先していた漆平さんの姿勢が、このような成果を生んだものと思いました。

PAGETOP