取り巻く環境
日本を代表とする三大産業と言われた、自動車・半導体・電子産業が、この数年の間に円高と国際化の波に飲み込まれ、電子産業は壊滅的打撃を受けています。超優良企業と言われていたソニー、パナソニック、シャープ等も大赤字となり、産業の米と言われた半導体産業も壊滅的打撃を受け、倒産、リストラ、国内閉鎖の嵐に見舞われています。
東海神栄電子工業の仕事分野も、電子部品、半導体産業に関連するものであり、市場も急速に縮小傾向となり、競争激化しています。そして、仕事が減少し、値段も下落し、採算悪化により業界の再編が始まっています。しかしながら、この傾向は、繊維・陶磁器産業を初め、総ての業種に起きているのです。
東海神栄の経営戦略と取組
東海神栄では、数年前から、このような状況が起きることを予測し、日本に残るであろう国際的競争力を持った産業機器分野のメーカーへの営業取組を経営戦略としました。その為、最高レベルの技術、品質管理保証が必要となり、過去にない設備投資を進めてきました。
しかしながら、単に設備を揃えただけでクリアできるものではなく、それらの設備を使いこなし、高品質な生産を維持するには、それなりの能力を持った人材育成が必要となります。そのベースとして、掃除と秀観塾を中心としたよき環境づくりと人づくりを行ってきました。
ランクを上げる苦しみと楽しみ
高レベル・高品質で高付加価値製品は、メリットが大きい反面、そのレベルをクリアできない場合のリスクは大きく、不良品、クレームに泣かされることとなり、一気に赤字転落となります。しかし、クリアできた場合は、安定した経営への道が開けていきます。
今後の方針
1) 幹部・リーダーの権限と責任の明確化
・ 事業部長の権限強化と執行
・ 経営計画に基づく数値達成
・ 人材配置の見直し
2) 高レベル・高品質の生産が出来る体制づくり
・ 部門別ロードマップの作成と実行
・ 専門的技術・技能・資格の修得
・ 決めたことは必ず守る。見て見ぬふりをしない社風の強化
3) 経営戦略に基づいた営業成果の確保
「遠きをはかる者は冨み、近くをはかるものは貧す。」目先に惑わされることなく、困難に挑み、いい会社をつくるチャンスとして挑戦しましょう。