~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 生前葬一周期

    2004年06月01日

    先日、親しくさせていただいている方の生前葬一周期が開催されました。

    生きている内にお世話になっている方々へお礼をしておきたいとの思いから、昨年、生前葬を開催されました。そして、その生前葬に参加された方々から、一周期を開催したいとの呼びかけで、今回の生前葬一周期が開催されました。

    25名程の人たちが参加されましたが、大半の方々が70歳を越した人たちで、がんを患ったり、精神的病におかされたり、リューマチや半身不随の人たちで、何らかの病気を持ってみえました。中には、全身不随で、テープで参加された方もみえました。

    その時のテーマが「生と死」で、意見発表がありましたが、私のような者が口をはさむ余地などない、真剣な意見ばかりでした。でも、みなさんの意見が前向きで、とっても明るいことに驚くと同時に、「人生の幸せ」って、ああ、こういうことなのかと、しみじみと感じて帰ってきました。

    幸せとは、心身共に健康で、仕事が出来て、ある程度の収入があり、家族をはじめよき人間関係に恵まれることと思っていました。でも、その場の人たちは、心身に病を持っていたり、現役から離れ、収入もわずかのようでした。それでいて、みなさんニコニコしていて、前向きに生きてみえます。私たちも、これから歳をとり、仕事から離れ、いずれ心や体に病をもって行きます。

    最後まで、生きる希望を作ってくれるのは、「身近な人たちとのよき人間関係であり、人のお役に立てる人生」であると、しみじみ教えていただいた一周期でした。

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