人生において「幸せ」ってなんだろう、と思う時が、時々あります。
先日、あるテレビ番組で、リーマンショック時の米国の大手金融機関のトップへのインタビューがありました。
そのトップは、多額の所得と地位と栄誉を得ていましたが、リーマンショックにより破産への道を歩み、犯罪者とすら言われる状態にまでなった経過が報道されました。そのオフィスに置かれていた家族の写真が目に焼き付き、今も脳裏から離れません。
金融業界を上り詰めた人であっても、最後の拠りどころは家族にありました。この情景を見て、お金も大切ですが、人間の幸せは、金銭、名誉、権威によってつくられるものではなく、人と人との関係、特に、身近な家族関係にあると思いました。
確かに、多くの人たちが、人生で最も幸せを感じる共通の時は、結婚した時、子供が生まれた時であると言っています。そこには、相手の幸せや成長を素直に願う気持ちがあるからだと思います。
「自分のことより相手の喜ぶこと、相手に役立つこと」、そして「相手の長所拡大・可愛さ一杯」、「一緒になれたことへの感謝」、「生まれてきてくれたことへの感謝」等々があります。
しかしながら、数年もすると、感謝の気持ちが薄れ「当たり前」となり、「相手の欠点が目に付く」ようになり、生活に追われることから、より不満が生まれるようです。
そこで、私の経験から、いつまでも夫婦が仲良く、楽しい家族関係を続けて行くために、大切にしてきたことを書き出してみました。
1)家族は、みんな人間として同等であり、上下はない。その為にも呼び捨てはしない。
2)人間には、完全な人はいない。欠点があって当然。相手の気になる所があったとしても、指摘して治そうとすることなく、相手の足らないところを補い合っていくことが夫婦であり、家族。
3)人間にとって一番居心地のいいところは、家庭であり、家族。何が起きても、黙って受入れ、助け合い、絶対信頼があること。
4)家族仲良く、子供も安心して育つ基本は、夫婦が仲良く暮らすこと。
5)お金や物は、その後に付いてくるものであり、二次的なもの。