~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 総ては一人から始まったこと

    2003年06月01日

    5月9日~14日まで第一回ニューヨーク掃除に学ぶ会に行ってきました。日本から51名の参加となり初日は北米公文の職員の方々1名にも参加していただき、ニューヨーク育英学園とニュージャージー補修授業校の2班に分かれてのトイレ掃除を行いました。

    翌朝は、今回の世話人である紅花のロッキー青木さん夫婦を初め現地の日本人ボランティア25名の参加をいただきハーレムにあるジャッキーロビンソンユースセンターのロッカールーム、シャワー室、トイレの清掃を行いました。どこのトイレも見た目は美しかったですが、日本と同様に見えないところの汚れがあり全員気持ちのよい汗をかかせてもらいました。

    今回、ニューヨーク掃除に学ぶ会へ参加への第一の目的は、マルコム・グラッッドウエル著「ティッピング・ポイント」により紹介されました、「ニョーヨーク市の犯罪率は急激にダウンしたのはなぜか」にありました「割れた窓理論」の実態をこの目で確認したかったからでした。

    この割れた窓理論の実際の展開は、特にニューヨークの地下鉄でデイヴィッド・ガン公団総裁により「落書き清掃作戦と無賃乗車取り締まり」として実行され、結果、殺人事件が3分の2も減少し、重罪事件は半分に、一方、乗客が増加いたしました。まさに小さな変化が大きな変化を生み出すことの実例であり、鍵山相談役が信条としてみえる掃除哲学と合い通じ合うものでした。

    お蔭様で、ニューヨークでの移動は、地下鉄を多いに利用しましたが、どの車両にも地下道の壁にも落書きは見当たりませんでした。ただし、落書きが消された後が目に付き、その努力の軌跡を学ぶことが出来ました。

    一人では何も出来ないと思うのではなく、総ては一人から始まったこと、それも小さなことからの大きな勉強の場となりました。

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