我が家の周りは、春と共に雑草が芽を出し、あっという間に庭一面が雑草のオンパレードとなってしまいました。
その中でも、大きなタンポポ、小さなタンポポがいたるところに生えています。例えコンクリートの割れ目や側溝の隅でも、しっかりと根を張り、花を咲かせています。そしてしばらくすると、種を作り風に乗って別のところに飛んでいき、また新しいタンポポが芽吹いてきます。本当にタンポポの生命力は凄いと思います。落ちたところを自分の居場所として、そこにしっかり根を張り、葉を繁らせ、花を咲かせます。
タンポポと同じように、どんな仕事でも役割でも、例え納得がいかなくとも、与えられた場を受入れ、精一杯生き生きと仕事をしていると、今まで見えなかった世界が見えてきて、新しい出会いも始まり、生きる喜びも生まれてくるような気がしています。
実は、今年の一月から、中国からの研修生4名が会社に来ています。彼女たちは、どんな職場とも知らずに親元を離れて私どもの会社に来てくれました。そして、配属された職場で日本人以上に気を使い、早朝掃除にも参加し、与えられた仕事に一言も文句を言うことなく励み、空いた時間には日本語の学習をして自己を高めようとしています。
そんな研修生を見ていて、三年間で彼女らを立派な社員として育て、中国の親元へ帰してあげたく思うようになりました。
反面、せっかくよい仕事に従事していても、根を張ろうとせず、愚痴と不満で過ごす人たちを見ていると、これほど人生を無駄にすることはないと思う昨今です。
