子どもが生まれた時、親は、子どもに何を願うのでしょうか。第一に「健康で元気に育って欲しい」と思います。そして成長していく中で「優しくて人に好かれる子に、できたら勉強が出来る子に」、そして「その子の持っている個性を活かしてやりたい」と、塾やスポーツジムに通わせて子供の成長を願うものです。
実は、この願いは私にとっても同じで、社員の人たちに「安全な職場で元気に働いてもらいたい」、そして「お互いに助け合い、相手を思いやれる人間性を高めてもらいたい」、その上で「各自の仕事能力を高めてもらいたい」と、常々考えております。
その為にも、私は早朝掃除に力を入れてきました。掃除をすることで、職場の異常に早く気付き、異物を取り除くことで安全で快適な職場環境にして仕事が始められます。同時に、みんなで掃除をすることで、コミュニケーションも高まり、仲間意識も生まれてきます。そのことが、結果、生産性を高め、品質向上にも結び付いていきます。
また、掃除以外にも、講演会や読書や資格取得、社外研修への推奨を行い、且つまた、秀観塾を開催し、社員の人たちの人間性向上と技能習得に努めてきました。これらのことをベースにして、社員の自主性を尊重し、共に会社をよくしていく為に、社員の意見を反映させた参加型経営に取り組んできました。
会社経営の大きな目的の一つは「人の育つ会社」であり、仕事を通じて人間性と仕事能力を高めて欲しい、との願いがあります。勿論、処遇改善も大きな目的ですが、こと収益に関しては、私達が提供する商品、サービスの対価としてお客様から得られるものであり、仕事の結果として得られるものです。その為にも、よりレベルの高い仕事に挑戦したいものです。
しかしながら、私達は「楽して結果を多く求める」傾向があり、自己を高める努力を嫌う傾向があります。それでは自己の成長はなく、会社においても、子育てにおいても、望む結果を得ることはできません。
今一度、子育てに戻って考え、「健康で、人柄も良く、勉強も出来る子」を求めるのであれば、自ら身を正し、家庭では、なって欲しい子の姿を演じて行くことだと思っております。
その為に、ナカヤマ・グループでは、一貫して人間教育の場を提供していますので、自己形成の場として活用してもらいたいものです。人生の勝負の結果は「家庭」に出てきますので、よき家庭を築くためにも、損得を離れて真剣に取り組んでみてください。