新型コロナウイルス禍は、秋には終息して、以前のような社会に戻って行くものと思っていましたが、その気配はなく、このままの状態が数年続いていくことを覚悟しなければならなくなりました。
この間、政府は雇用調整助成金を初め、多くの金融支援をしてきたことで、実態は悪化しているのにリストラや倒産も少なく、大きな社会問題となることになく今日まできました。しかしながら、企業の業績回復は見られず、資金繰りに苦しむ企業の延命処置として、雇用調整助成金も年末まで延期されることとなりました。しかし、政府の公的助成金も年末には底をつき、いよいよ来年からは自力再生を求められる年に入り、今まで以上の厳しい状況下に置かれます。
その為、残念なことに、力尽きて倒産に追い込められ、休業、廃業を選ばざるを得ない企業も急増していくものと思われます。
企業経営を長年続けていますと、今回の新型コロナウイルス感染のように、思ってもみなかったことが発生し、継続は勿論、雇用を守っていくことが困難な状況に置かれることもあります。その為に、私は無借金経営を心掛け、緊急時に使える資金確保も行ってきました。
そして、社員の人たちには、雇用継続が困難な状況になっても、他の会社から求められる人材になれるよう、社員教育に力を入れてきました。
今回の新型コロナウイルス禍で、長年、人手不足の社会と言われていたのが、リストラ、廃業、倒産が社会問題化して、多くの人たちが職を失い、来年は人手余りの年となると思います。一旦、職を失ったら再就職は難しくなります。
しかしながら、「人余りの人材不足」と言われるように、不景気の時ほど、よき人材が求められるものです。
では、よき人材とは、どのような人のことをいうのでしょうか。私は、1)健康で、2)人柄がよく、3)誠実に仕事に取り組める人。この三点を常に意識し向上させていけば、どんな時代になっても求められるものと思っております。
その為に、この8月から社内研修として、この三項目を意識して取組み、一人一人のモチベーションを上げていくことにしました。