昨年の2月に中国の武漢から発生した新型コロナウイルス感染は、あっと言う間に全世界に拡散し、これまでの生活を一変させてしまうほどの脅威を与え続け、未だ、その終息が見えない状況となっています。
そして、これまでの経済第一主義から、生命の安全が守られてこその経済であり社会生活である、ということを思い知らされました。それは、社員や家族の健康を害してまでお金を追い求めるのではなく、人としての有り様を考え直す機会ともなっています。
今年、私は74歳となり、これからの人生を考えた時、これまで経験してきたオイルショック、バブル崩壊、リコール問題、リーマンショック、と大きな景気変動や大事件に遭遇し乗り越えてきたことから得た教訓を伝えていきたく思っております。
その教訓とは下記のことがらです。
◆ どのような苦難であっても、経営を投げ出すことなく未来を描き、誠実に経営に取り組んでいけば、必ず活路が開けていくこと。
◆ 経営情報は公開し、社員に経営参加をうながし、社員の協力と自主性を尊重した経営をしていくこと。
◆ 今いる社員すべてが仲間であり、苦しみも喜びも共にしていく信頼関係が結束を強めます。一人もリストラしない、という決意を持つこと。
◆ お金の重要性を身に染みて経験したことから、常に自己資本を高め、預金をしていくことが経営のポイント。例えば、そのおかげで過去にはリコール賠償金1億円を現金で払うことができました。
◆ 社員の人間的成長を願っての教育に力を入れてきました。秀観塾にて、掃除、読書、挨拶等、よき習慣づくりに努めてきました。
◆ 外部ブレーンとして、よき指導者にも恵まれました。特に鍵山秀三郎相談役からの掃除の学びは、社風として育ってきました。
【2021年の私の決意】
会社においては
社長の下で、労使共に、お互いに助け合い、信頼し合える会社づくりを全面支援します
家庭においては
孫の成長は、自らの成長の下にあり、人間としてのあるべきライフスタイルを貫きます
個人においては
健康「一口30回噛む」 人間性「小さなことにも即、感謝」 仕事「何事も丁寧に」