~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • たかが草取り、されど草取り

    2022年11月03日

    長年掃除に取り組んできました私でも、二回の草取りから、こんなに多くの学びがあるとは思ってもみませんでした。

    9月29日に、イタリアから14名の経営幹部の方々が一泊掃除研修で来社されました。当初、工場内での掃除を希望されましたが、コロナ感染防止のために工場外での研修となりました。そこで、ナカヤマ・グループでは、毎月定期的に市神神社境内の掃除をしているのですが、月に一度の掃除では草取りまではできずにきましたので、今回、草取り研修を行うことにしました。

    当日は、掃除に興味を持つ青経塾の若手経営者50名ほどが名古屋から応援に駆けつけ、弊社の社員40名と合わせて計84名を14班に分け、早朝7時20分から8時まで草取り作業を行いました。

    今回、研修として、各自の掃除エリアを決めて行う班と、エリアを決めず自由に草取りをする班に分けて行うことにしました。1班から13班のメンバーは、各自の草取り範囲を決めました。14班は26名でしたが、自由に草取り作業をしてもらいました。

    その結果、1班から13班は、各自の草取り範囲を決めたことで、責任範囲が明確になりました。そして、早く済んだ人が遅れている人を助け合うことで、全体が統一されスッキリ仕上がりました。一方、自由に草取りをした班は、目に付く大きな雑草はなくなりましたが、小さな雑草はそのまま残り、バラツキのある状態で終わりました。

    次に、10月15日に、第29回大正村掃除に学ぶ会・明智中学校清掃大会でも草取りを行いました。全校生徒120名と先生6名、そして掃除に学ぶ会50名の参加で、運動場の草取りを10班に分けて行いました。

    今回も、一人縦2メートル・横1.5メートルに白線を引いて区切り、各自の掃除エリアを明確にしました。全体で、縦20メートル、横15メートルの広さを、約1時間かけて仕上げました。

    最初の30分間は、草取りの方法を自由に任せていたところ、草取りが進まず苦戦している生徒が大半でした。そこで、各リーダーに、手前から草を掻き揚げるようにして浮かせて取ることをお願いしました。その甲斐あって、あっという間に草取りが進み、その後をリーダーが熊手で浮いた草をかき集めたところ、見違えるほどにスッキリした運動場となりました。

    閉会式の生徒代表挨拶では、多くの素晴らしい感想がでましたので紹介いたします。

    (1)一人ではできないことでも、みんなの力を合わせれば大きな力となり、凄いことが出来ることを知りました。
    (2)各自の責任エリアを明確にすることで仕事の範囲がわかり、達成感が持てた。
    (3)早く終わった時、遅れている所を手伝うことでスピーデーに、そしてチームワークがよくなった。
    (4)途中から一番いい草取り方法を教えてもらったので、一気に効率が上がった。
    (5)
    手前の草から少しずつ掻きとっていくことで見落としのない草取りができた。
    (6)
    終わったあとの運動場の美しさに感動しました。

    そして、参加した若手経営者からも、今回の草取りは経営に役立つヒントがありました、との感想がありました。後日談として、明智中学校の美化委員4名が、自主的に草取り始めました、との報告もありました。

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