~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 東海神栄電子工業(株)と(株)中山理研が統合します

    2022年06月06日

    ナカヤマグループは、プリント配線板製造販売の東海神栄電子工業(株)(代表取締役社長 秋山浩司)、メタルマスク・組立治具・陶器向け製版製造販売の(株)中山理研(代表取締役社長 田中義人)、業務用食品材料卸売りと花ラベル・野菜包装材を製造販売している(株)ナカヤマ(代表取締役社長 田中孝夫)の三社で構成されています。

    本年6月30日をもって、中山理研の仕事を、東海神栄電子工業に統合いたします。

    中山理研の歴史は、1966年にリコー時計が恵那工場を建設し、腕時計の量産に入ったことに始まります。当時、腕時計の文字盤は、東京からの仕入れに頼っていたようですが、その後、量産が軌道に乗って来たことから、地元で調達をしたいとのことで、ナカヤマに文字盤印刷の仕事の要請がありました。そこで、1973年に中山理研を創業し、文字盤印刷専門の仕事を20名程の社員で始めました。

    その後は、名古屋の鳴海製陶がセラミックIC基板製造の下請けを探しているとの情報を得て、1979年に焼成炉2ラインと数台の印刷機を購入して始めましたが、コスト競争が激しく採算を乗せることが難しかったため、1984年に撤退いたしました。

    そして、カシオが電子時計分野に入ってきたことから、時計業界で世界的変動が始まりました。残念なことに、リコー時計は腕時計事業から撤退することとなり、事務機製造へと転身していきました。その影響で、中山理研も文字盤印刷から撤退せざるを得なくなりました。

    一方、文字盤印刷の製版エッチング技術を応用した分野への仕事を模索するなかで、日本特殊陶業小牧工場内で行っているエッチング部門を外注委託したい、との情報が入ってきました。そこで、日本特殊陶業から仕事を受けることとなり、エッチングラインを新設することになりました。

    その後、エッチング技術のすそ野を広げ、メタルマスク分野に進出していきましたが、メタルマスクはエッチングからCO2レーザー加工が一般的となり、2007年にCO2レーザー加工機を導入し、現在に至っています。

    その後、メタルマスクの顧客からの要望で、電子部品実装時に必要となる治具の注文も増え、2003年から自社製造することとなりました。

    2017年には、地元の陶器業者から陶器への絵付け印刷で使う製版依頼があり、取り組むこととなりました。現在、製版製造業者は東濃地区では中山理研一社のみとなり、地域産業を支える重要な役割を担う存在になっています。

    以上の経過の中で、中山理研の将来を考え、東海神栄と中山理研の顧客や製品が関連していることから、顧客によりよい製品やサービスを提供するため、東海神栄と統合することとなりました。

    以上、ご報告とさせていただきます。
                                 会長 田中義人

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