5月のある日のこと、インターネットを見ていたら「関係性がいいと、仕事も楽しくなる」のタイトルが目に飛び込んできました。
ポイントを抜粋すると「仕事なんだから、いい関係性なんて、必要ないよ」「自分がやるべきことさえ、きちんとやっていればいい」「まずは、作業をどう効率よく進め、どう結果を出せるかが重要だ」と、企業などの組織では、そう言う人が結構いますね。組織に限らず、多くの人が「何かをしょう」というときに、どうしても後まわしにされがちなのが、人との関係性。
ここで興味深いデータがあるので見てみましょう。アメリカの従業員がどのくらい「働く喜び」を感じているのかという研究結果をまとめたものです。
結果のグラフを見ると、「職場の関係性がよくない人」は、10%しか「仕事が楽しい」と感じられていない。一方、「職場の関係性がよい人」は、49%とほぼ半数の人たちが仕事を楽しめているのです。この差は5倍近くあります。そのくらい職場の人間関係と従業員の幸福度は、影響し合っているということです。
このレポートを読んだとき、私がこれまでナカヤマ・グループで大切に取り組んできた職場のよき人間関係づくりは間違っていなかった、と強く思いました。
そして、ナカヤマ・グループでは、よき人間関係づくりをベースにして、社員の人たちの意見を取り入れた経営計画づくりを行い、日常の業務での自由度と参加度を上げてきました。
このレポートを書いた松村亜里さんですが、その経歴は「母子家庭で育ち中卒で大検をとり、朝晩働いて貯金をして単身ニューヨーク市立大学に入学。首席で卒業後、コロンビア大学大学院修士課程臨床心理学、秋田大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生学)終了。2013年からニューヨークで始めた異文化子育て心理学講座が好評で洲各地に拡大。ニューヨークライフバランス研究所を設立してポジティブ心理学を広めています。」とあり、多くの著書がありますが、特に「世界に通用する子どもの育て方」がお薦めです。
正に、私のライフワークは「幸せになるための生涯教育」ですから、松村亜里さんのポジティブ心理学は、私が求めていたものでありました。
そこで、すぐさまニューヨークライフバランス研究所の初級講座のポジティブペアレンティングBASICを受講しました。そこでは松村亜里さんには出会えませんでしたが、偶然にも、7月に3年ぶりに箱根で松村亜里さん自身が主催する「強みカンフアレンス in 箱根」が開催されることを知り、夫婦で参加してきました。
箱根では、44名の参加者の中で男性は私一人だけ、という環境での楽しい二日間となりました。参加者は各地から来ていましたが、アメリカやハワイなど海外から6名程の参加者もいて、とてもフレンドリーな研修でした。たった二日間の研修でしたが、前向きな人たちのつながりは盛り上がるもので、以前からの知り合いのような気持ちを持って終えることができました。
ポジティブ心理学は、人の幸せ度を高めていくものであり、この学びを社員の人たちに還元していきたく思っています。