毎月25日に、ナカヤマ・グループで、市神神社のトイレと境内の掃除を続けています。
この活動を平成3年11月から始めましたが、お蔭さまで、当初は雑草とゴミで汚れ放題だった場所が、本来の神聖な神社に生まれ変わりました。そして、神社らしさが取り戻されていくにつれ、神殿、トイレ、手洗い、石フェンス等々が作り変えられてきました。こうして今では、市神神社の清掃活動がすっかり私たちの仕事となってきたようです。
ところで、夏場を迎えますと、境内一面に雑草が生えてきますので、秋までは草取りを中心に行っています。そこで、草取りをするのであれば、単に草取りで終わるのではなく、「草取りから学ぶ」ことを課題に取り組んでいます。
私達が行う草取りは、草掻き方法です。その手順は、まず参加者一人当たり2メートル四方になるよう地面に線を引き、責任分担の明確化をします。次に、草の掻き方ですが、手前の草をしっかり見つめ、根の状態に合わせて草取り道具で掻きとります。その後、鉄製の熊手で雑草をかき集めます。
この手順で行いますと、通常の草取り方法と比べて2倍から3倍の効率で作業を進めることができるのです。昨年の秋にも、明智中学校の運動場の草取りをこの方法で行ったところ、参加した生徒たちがびっくりするほど広い範囲の草が取れました。
この方法を知らない人は、一本一本草取りをしますが、それではとても時間が足りません。又は、せっかく草掻きを教えても、手前から掻くのではなく、少し遠くから手前に草掻きをする人がいますが、このやり方ですと、取った草とこれから取ろうとする草とが混ざり合ってしまいます。
ポイントは、常に手前の草から前に進むことです。これを仕事に例えるならば、常に問題を見える状態にして取り組むことです。こうして丁寧な仕事となり、効率も上がっていきます。このことを伝えたくて、今年も草掻きに励んでいます。