先月、東海神栄電子工業株式会社創立55周年記念式典が行われ、25年永年勤続表彰として、西尾和義さんと村上勝さんが表彰されました。
その際の西尾和義さんの挨拶がとても良かったので、今回、本人の了承を得て紹介させていただきます。
田中義人
「永年勤続25年表彰代表挨拶」
この度は勤続表彰有難うございます。
さて、勤続25年と言いますと、私が今年51歳になりますので、人生の半分を東海神栄で過ごしたことになります。
振り返ってみますと、色々なことがありました。数えきれないくらいお客様に怒られましたし、眠れぬ夜を過ごしたことも数知れずです・・・
ですが、これまで続けてこられたのは、「職場環境が良かったこと」「人間関係が良かったこと」、この2つに尽きます。
私も前職で違う職場を経験したから言えることですが、皆さん、これを当たり前だとは思わないでください。隣の芝は青く見えますが、こんなに良い環境の会社はそう無いと思います。自分たちがとても恵まれているという事を、是非とも自覚してほしいです。
先ほど言いましたように、25歳の時に中途で入社した訳ですが、入社のきっかけは、皆さんの前でお話をするような立派なものではありませんでした。何か目標があった訳でも、志があった訳でも、人生設計があった訳でもありません。
「とりあえず正社員で雇ってくれるところがあれば、どこでもいいから就職しよう」と思い、ハローワークに通っていましたが、その頃は就職難で、正社員を募集しているところが殆どありませんでした。唯一、正社員を募集していたのが東海神栄で、営業職での募集でした。
当時の自分にとって最もやりたくない職種でしたが、東海神栄に入社することにしました。そんな自分が今、営業部長という立場にあり、勤続25年表彰を受けているのはとても不思議な感じがします。
ただ、常に意識してきたことが2つあります。一つ目は「やるからには中途半端なことはしたくない、仕事はきっちりとやり遂げたい」ということ。二つ目は「周りの皆さんに迷惑をかけたくない」ということです。この思いを貫いてきた結果、今があります。
恩師の言葉に「天職とは見つけるものではなく、自ら創り上げるものである」という言葉がありますが、この言葉が今の自分にはとてもしっくり来る気がします。
あれほど営業職を嫌だと思っていた自分が、今では「自分は営業に向いていたんだ」と素直に思えるようになりました。いつか天職にめぐり合えると思って職場を転々とする人がいますが、恐らくそういう人は一生天職にはめぐり合えないと思います。何故なら、天職は後になって気付くものだからです。
目の前の仕事、与えられた仕事に対して手抜きをせず一生懸命に打ち込んで、それが5年経ち、10年経ち、15年経ち~ 振り返った時に「あ~、今のこの仕事が自分にとっての天職だったんだ」と、はじめて気付くことが出来るものだと思います。
きっかけは何でもいいのです。大切なのは「どう仕事と向き合うか?」であって、向いているか?向いていないか?は、やってみなければ分かりません。やる前に向いていないと決め付けるのは、自らの可能性を狭めているだけです。
向いていないと思っても、まずはやってみる。目の前の仕事に一生懸命に打ち込んでみることで、その後の結果大きく変わると思います。特に若い方にはそのことを伝えたいと思います。
当社も55期を迎えました。新しい仲間も増えましたし、是非皆さんで更に会社を盛り上げていきましょう。
今日は有難うございました。
営業部 西尾和義