~掃除道に生きる~田中義人ブログ

  • 120回目の海外視察団を迎えて(1)

    2024年07月02日

    弊社には、今までたくさんの海外視察団が来られています。

    この5月には、イタリアの技術系大学の学長・教授・生徒23名が、そして6月には、中国から経営者と幹部社員20名が来社されました。そして7月も予約が入っています。

    1997年以降、毎月のように海外からの視察が続いているのですが、今回は、なぜ海外から来られるようになったのかをシリーズで書いてみます。

      

    切っ掛けは、1990年頃、美鈴(妻)が友人と米国旅行に行く飛行機の中、隣に座った米国人のジョン・アトキンソン氏との出会いからです。互いに意気投合し、次回、日本に行く時は恵那まで行きます、と言われました。彼は約束通り、翌年私の家まで来て、以後、毎年のように来てくれるようになりました。

    当時、当社では鍵山秀三郎社長(当時、ローヤル社長)と出逢って掃除を始め、経営の危機を脱していたので、「全社員で掃除をベースとした全員参加の経営をしている」ことを話したところ、大変興味を持たれ、現場も見てくれました。

    そこで彼は、友人のブリガム・ヤング大学の経営学教授クラーク博士にその話をしたところ、クラーク教授も大変興味を持たれました。その後、わざわざ弊社を訪問され、「掃除を活かした経営」を見て絶賛されました。さらにクラーク教授は、1997年にブリガム・ヤング大学経営学部MBAの37名の卒業生を引率して見学に来られ、2001年、2002年にも来社されました。

    一方、1995年7月、弊社の改善指導をされていた長谷川淑郎先生が、国際的に活動されていた改善コンサルタントの今井正明先生を連れて来られました。現場を見て、「掃除をベースにした改善活動と全員参加の経営」にいたく感心され、1997年発刊のご自身の著書「GEMBA KAIZEN」に、9ページに渡り取り上げられました。

    この本は、改善テキストとして世界二十二ケ国で翻訳され、多くの人たちの目にとまりました。そのことから、今井先生の会社「KAIZEN」が行う「日本のカイゼン研修」の訪問先に入れていただくようになりました。

    海外の見学者から好評価をいただき、これが記事になり、テレビでも取り上げられました。

    こうして、「掃除をベースにした改善活動」が、他の海外向けコンサルタント会社の目にも留まり、訪問者が増え、これまでに120回、2562人が来社され、今も月に一度は視察団が来られています。

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