6月21日に、OKバジこと垣見一雅さんが会社に来てくれました。
垣見さんは今年80歳で、この26年間ネパールの村に住み、村の人達の為に尽くしてみえます。そしてネパールが雨期の間に、日本に帰って募金活動をされていますが、今年も恵那に来ていただくことができました。
久しぶりにお会いしての話題は、今、日本で起こっている悲惨な事件や子供たちの問題でした。
ネパールの村では、日本で起こっているような、いじめ、引きこもり、不登校、そして、親族間の殺し合いなどは考えられないことであり、なぜ日本のような豊かな国で起きるのか残念でなりません、と話してくれました。
ネパールの村の生活は、最近やっとトイレが各家庭に出来たそうですが、そのトイレもただ大きな穴を掘っただけのもので、日本のような水洗ではありません。
そして、水道が村の一ヶ所に出来たことで、毎朝の水汲みが子ども達の仕事になり、子ども達は他のお手伝いも済ませてから、約4キロ先の学校まで歩いて行くそうです。
電気は、やっと各家庭に引かれたそうですが、OKバジの家にはまだきていません。
このように、まだまだ貧しい生活ですが、誰も不満を言うことなく、お互いに助け合いながら明るく生活しているそうです。
まさにトルストイの「一切の人間にとっての不幸は、不足から生ずるのではなく、有り余るところから生ずる」。この言葉が現代の日本を物語っていて、当たり前と思う心が一番の問題のようです。
そこで、ネパールの人たちから学ぶことは「小さなことに感謝ができ、ありがたいと何事も受け入れることが出来るかどうか」だと思いました。
「ありがとう」は他の人に対して言う言葉ですが、「ありがたい」は自分に向かって言う言葉であり、「ありがたい」という目で見ると世界が変わって見えてきます。
最後に、鍵山秀三郎相談役の言葉を紹介します。
小さなことに大きく感謝するこころ。
「ありがたい」
小さなことに大きく感謝できる人は、大きな困難を小さく受け止めることが出来るようになります。
そして、感謝の気持ちは困難や苦痛を和らげる効果があります。幸せな人生を送るためには小さなことに大きく感謝できる感受性豊かな人間になることが大切です。
反対に、小さなことに感謝できない人は、不平不満だけが大きくなります。その結果、小さな困難やストレスをますます大きくする傾向があり、周りを責めたりして孤立化していきます。