20年近く前から、タイムカードに「今月の目標」を書くようにしてもらっています。
会社は、単に仕事をして給与を得る場だけではなく、人間的にも成長する自己鍛錬の場であってほしいと願っております。その為に「挨拶、掃除、履物そろえ」の習慣化をはじめ、講演会、書籍配布、研修会、運動会、掃除、資格取得等々、多くの事を行ってきました。
しかしながら、どれだけよい事であっても、押しつけだけはダメで、本人が納得して取組んでくれないかぎり効果はないと思い、相互理解の場として秀観塾(しゅうかんじゅく)を始めました。
秀観塾の基本骨子は、自主性を尊重し、「よき習慣づくりこそが、自らを成長させていく」との思いで、一人ひとりがよき習慣を身に付けてもらうこと、そして、みんなの意見を経営に反映させることを目的にしています。そのことで、よき企業人、よき家庭人、よき社会人としてバランスを持った人間形成に役立つことを願っています。
このように、よき習慣づくりは、自らを成長させ、未来を切り開く財産となることは、大半の社員は知るようになりましたが、それを体得するには、やるべき目標を立てるところから始まります。その流れは「目標を立て」→「実践する」→「習慣とする」→「人柄が変わる」→「縁がよくなる」→「人生がよくなる」、という向上サイクルとなります。
目標を持つことは、自己を変える出発点
毎日の仕事を単に繰り返しているだけでは成長はありません。例え小さな目標であっても、その目標を意識し、行動することで変化が生まれます。その為には、まず自分でやってみたいことを書き出し、出来そうなことから目標にすればいいと思います。
例えば、挨拶をする。掃除をする。はきものを揃える。はがきを書く。日記を書く。メモを取る。頼まれたらハイと言う。後片付けをして帰る。こんな身近なことを積み上げていく事で、人生が変わっていきます。
人に喜ばれること、仕事に役立つことを目標にすると、自己の可能性が広がります
一人ひとりが、自分の出来ることで、自分から喜ばれることを目標としていくならば、お互いに働きやすい職場となります。
そのために、毎月、目標を立て、目に付くタイムカードに記入することにしました。そして、毎月、目標に対しての報告書を提出し、どこまで出来たのか自己評価していくことで成果が確認できたならばと思っております。
目標を持って日々過ごす人は、時を活かす人となり、そのことが習慣化できた人には、大きな財産となります。そして何よりも、そのことが家族に影響を与えますから、よき家庭づくりにつながります。